31年前開業祝いにいただいた幸福の木に花が咲いた。今回で4回目である。幸福の木とは観葉植物ドラセナのことである。滅多に花は咲かない。
開業5年目の夕方,甘い香りがしたため見上げると,はまゆうを小さくしたような可憐な白い花に気付いた。幸福の木にも花が咲く事を知った。
10年目には数本の茎に花が咲き,写真を撮ってカメラ屋さんにプリントしてもらった。「新聞に載るくらい非常に珍しいことなので,次に咲いたら自分が撮りたい」と言われた。木が大きくなり天井に当たるようになったため,園芸店にて3鉢に分けてもらった。
待つこと10年。20年目の正月明けに床に落ちた茎と花の残骸で花の咲いたことに気付いた。年末誰もいないクリニックでひっそり咲いていたようである。
31年目の今回は偶然丈の低い木に蕾を見つけたため,2カ月間幸福の木の花を観察することができた。親木にも蕾が見つかり,遅れてもう1本の鉢にもっと若い蕾を見つけ,その初々しさに感激した。
幸福の木の花は夕方17時30分頃から咲き始め,朝には閉じる一夜限りの可憐な花である。次々と蕾が膨らむので10日間くらい花を楽しめる。
蜜は茎の部位に集まり,多いと下方の葉っぱにまで垂れる。ロイヤルゼリーのように甘い。
この観察日記で幸せな気分になっていただけたらと思う。
ジャスミンに似た甘い香りをお届けできないのが残念である。
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写真 1 12月7日 親木に蕾発見
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写真 2 12月14日 茎が伸びる
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写真 3 12月21日 さらに伸びる
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写真 4 12月28日 蕾が膨らみ花が咲く
(17時16分)
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写真 5 1月5日 花も終わりかけ
(18時58分)
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写真 6 1月12日 別木の新蕾
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写真 7 2月3日 甘い香りを放ち咲き
ほこる花(17時43分)
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