編集後記


 桜前線も東北まで北上したとのことですが,今年は桜が満開なのに雪が降っているという光景もありました。暖かくなったり,寒くなったりと身体が順応していくのも大変です。
 さて,誌上ギャラリーは「夕照の刻」とのことで,永田政幸先生にご投稿いただきました。くっきりと映った橙色の夕日が周り全体を染め,この風景を何も考えず眺めていたい気がします。
 論説と話題では在宅医療先進地視察報告をしていただきました。柏市医師会および板橋区医師会の在宅医療の取り組みを視察。両医師会とも医師会が中心になり,在宅医療を推進し,行政と急性期病院との緊密な連携を図っておられ,この視察を参考に,今後鹿児島市の実情に沿った在宅医療体制の樹立に役立てたいとされています。
 医療トピックスでは「輸液の実容量と予備容量」についてです。輸液の実容量は表示量に比べ平均5.3%多めに入っているようです。現場での輸液調整に参考にしてください。
 学術では「当院における手外科・マイクロサージャリー領域の診療体制」と題して,今給黎総合病院よりご投稿いただきました。年間50件以上に及ぶ整形外科と形成外科による手外科・マイクロサージャリー関連の合同手術を中心としたチーム医療について症例も提示していただき,ご紹介いただいております。
 医師会病院だよりでは鹿児島市医師会病院放射線科の紹介をさせていただいております。画像診断・血管造影・IVR(インターベンショナルラジオロジー:低浸襲的治療)を中心に診療を行い,会員の先生方からのご要望・ご期待に適応できるように努力したいと述べられております。ご紹介をお待ちしております。
 随筆・その他では切手が語る医学「各種記念」です。古庄先生いつもありがとうございます。四本秀昭先生より「甲南免疫懇話会300回」をご投稿いただきました。平成元年頃より免疫に関する本や論文を読んで勉強会をされているとのことです。300回達成し,400回も目指されるとのことですが,その努力に頭が下がります。リレー随筆は東元一晃先生の「寄席で会いましょう」です。落語について熱く語っていただきました。私も落語をちょっと聞いてみたくなりました。
 区・支部だよりでは平成26年度・27年度の支部長のご挨拶です。26年度の支部長の先生方お疲れさまでした。27年度の支部長の先生方1年間よろしくお願いいたします。
 各種部会だよりでは堂園光一郎先生に鹿児島市産婦人科医会会長就任のご挨拶をいただきました。先行き大変な産科医療ですが,会員の一人としてよろしくお願いいたします。その他鹿児島市内科医会2月例会等の報告ならびに,久留米訪問と久留米広域小児救急センターおよび聖マリア病院の見学をご報告いただきました。驚きの連続の有意義な見学だったようです。
 新年度になり約1カ月。桜島の灰には悩まされますが,暖かくなり過ごしやすい季節になりました。気持ちも身体も柔らかくして興味あるものに挑戦したいと思います。

                                   (編集委員 中村佐知子

                                              

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