わたしの2014年：医局旅行，医学会・温泉学会，
同航会等のリハビリ旅行
北区・上町支部 （森口病院） 有馬 榮德 |
昨年3月には外科医で麻酔科標榜医の筆者が生まれて初めて自ら気管内挿管・全身麻酔下に左膝の手術を受け，3週間ほど入院。その病院は以前筆者が元鹿大二外科の医局員時代（1960）に麻酔医，開胸手術助手等として時々出向していた病院。まさか自らが“俎上の鯉”となるとは思いもしませんでした。しかし病院スタッフの的確，ご親切な治療・看護等で術後経過良好，4週間目に退院。入院患者の一人としてベッドの窓から眺めた景色もすばらしく，かつて50年も前に病院のボートを出してキス釣りなどした鹿児島湾の入り江や桜島の眺めは印象的でした。そしてその後のリハビリも市内の温泉つきの病院で週1，2回，さらに市内外の温泉行き週3，4回と自己流リハビリに加え，県内外の学会参加等で努めて歩くように心がけ薄紙を剥ぐように筋力が増している現状です。学会（総会・学術集会・役員会）等参加歴を記します。
1．学会等参加（2014年4月－11月）
①第100回日本消化器病学会（筆者 専門医），東京，4月
②第51回日本小児外科学会（特別会員，指導医，専門医），大阪，招待2泊，梅田1泊，5月
③第5回プライマリ・ケア連合学会（認定医），岡山，5月
④第26回日本肝胆膵外科学会（特別会員），和歌山，招待2泊，6月
⑤第69回日本消化器外科学会（特別会員，永久専門医），郡山，7月。招待1泊は磐梯熱海温泉 ［勤務病院の出張命令－1，郡山1泊］
⑥第37回日本膵・胆管合流異常研究会（特別会員），横浜，招待1泊（終戦直後マッカーサーが滞在したホテルに招待宿泊，懇親会・二次会も），9月
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| 写真1 JDDW 2014 in Kobe （第22回日本消化器関連学会週間）会場 上：ポートピアホテル夜景（筆者本館1409号室に招待1泊） 下：ホテルから望む神戸市の夜景パノラマ |
⑦第19回温泉学会鹿児島・霧島温泉大会（会員），霧島（いわさきホテル）1泊，9月
⑧JDDW 2014 in Kobe（第22回日本消化器関連学会週間/第56回日本消化器病学会大会（専門医），第88回日本消化器内視鏡学会総会，第18回日本肝臓学会大会（元会員），第12回日本消化器外科学会大会（特別会員，専門医），第52回日本消化器がん検診学会大会等5学会合同会議，神戸ポートアイランド，10月，招待1泊 ［病院出張命令－2，甲子園1泊］（写真1）
⑨第42回日本救急医学会（専門医），福岡，10月
⑩第50回九州小児外科研究会（名誉世話人），福岡，8月
2．同門会・医局旅行等
①第30回鹿児島小児外科研究会（同門会顧問），鹿児島，6月
②第52回九州大学麻酔・蘇生学教室開講記念会・講演会，祝賀会（写真2）〈筆者は午前中九州国立博物館で台北国立故宮博物院の「神品至宝」特別展（231件出陳）で終戦直後，旧制加治木中蒲生分校時代（1946年～）に書道の授業で指導を受け，台北（1974年～），西安・北京の博物院（1984年～）等でも数回閲覧した書聖王義之の“蘭亭序”，乾隆帝の宝物などをひとり参観，感動〉および故檀先生を偲ぶ会，福岡，11月
③九大病院麻酔科蘇生科医局旅行（佐賀・長崎）・月例早朝カンファレンス→医局旅行〔新入局12人中11人等参加，佐賀嬉野温泉泊，（写真3）・長崎九十九島等見学〕，6月－手術から3カ月目，最初の杖つきリハビリツアーでした。50年ぶりの同科の医局旅行にご案内をいただき，ご歓待いただいた母教室に深く感謝しています。
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| 写真2 第52回九州大学麻酔・蘇生学教室開講記念会 平成26年11月15日，西鉄グランドホテル（筆者前列右から5人目） |
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| 写真3 九大病院麻酔科蘇生科医局旅行：佐賀嬉野温泉 宴会前記念撮影（新入局11人含む 中央浴衣姿 右；外教授，左；有馬） |
3．51回ピースボート同航会 in 徳島（第51回Peace Boat地球一周クルーズ参加者の会），10月
昨年の‘白馬山系栂池自然園紅葉・黄葉狩り’（本誌2014年第8号参照）に続き四国瀬戸内海側，岡山を対面に臨む標高約200mのグランドエクシブ鳴門〔本州，四国，淡路島に15の系列リゾートホテル展開，（写真4）〕に40余名参加，2泊。鳴門うずしお観潮船乗船→霊山寺（四国48カ所巡り一番札所）→昼食（かんぽの宿徳島眉山）→ひょうたん島クルーズ（ノーベル物理学賞受賞の一人中村氏が勤務，研究された製薬会社の近くの運河も通過）→阿波おどり会館（写真5）→ホテル帰着。翌朝筆者は早朝ホテル発タクシーで‘徳島阿波おどり’空港へ（約35分），9時過ぎの飛行機で福岡の日本救急医学会へ（この頃から杖なし歩行に）。過疎に悩む徳島の‘阿波踊り’と四国霊場めぐり‘お遍路さん’は二大財源となっているのかも。
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| 写真4 上：施設全容略図 下：Grand XIV（エクシブ）鳴門 |
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| 写真5 阿波おどり会館パンフレットより |
4．その他：私ども夫婦の金婚旅行（指宿－伊勢・志摩観光ホテル（50年前と同じ）各1泊，6月
これらの左膝手術後の学会出張ほかの旅行はすべてリハビリテーションを兼ねており，可能な範囲で温泉浴も実施。浴前体操，浴槽内歩行（300歩以上），関節運動を励行中です。さらに招待医学会への参加では拡大評議員懇親会等で旧知の知人学者連中と会ってお互いの健康を確かめ合い，役に立つ特別・招待講演などを拝聴してボケ防止に努めております。ご招待を賜り宿泊施設等ご提供いただく各学会当局のご高配や勤務先からの出張命令等には深く感謝いたしております。
以上，筆者のリハビリ旅行などの近況を雑記いたしましたが，傘寿を過ぎた人間ドック説明医（鹿児島市医師会病院委嘱）として，自らの既往症，被治療体験，たとえば心・循環系，前立腺，整形外科的疾患などに関する内科的治療，麻酔，手術等の私自身の被医療体験が人間ドック被検者への検査結果説明や要精密検査，要治療者への助言，関連病院の紹介などに極めて役立っていることを痛感している今日この頃です。
平成27年がよい年になることを期待しつつ皆様方のご健勝，ご多幸を祈念いたします。
(C)Kagoshima City Medical Association 2015