=== 年頭のあいさつ ===

年 頭 の ご 挨 拶
鹿児島市長

     森   博 幸
  平成24年の清々しい新春を迎え,謹んでお慶びを申し上げます。
 鹿児島市医師会の皆様には,日頃から医療・保健・福祉の分野をはじめ市政の各面にわたり温かいご理解とご協力を賜り,市政が順調に進展しておりますことに対しまして心から感謝申し上げます。
 また,多忙を極める日常の医療業務の中,東日本大震災の被災地に対し,様々な支援活動を行ってきておられることに,深く敬意を表する次第でございます。
 本市におきましても,健康支援チームの派遣などを行ってまいりましたが,引き続き可能な限りの支援に取り組んでまいります。
 さて,震災からの復旧・復興はもちろんのこと,我が国は,少子高齢化や人口減少,社会保障制度改革など,多くの課題を抱えており,今まさに,従来の社会システムの大胆な変革が求められております。
 そのような中,市政においては,10年間の本市のあるべき姿と進むべき方向についての基本的指針となる,「第五次鹿児島市総合計画」が本年4月からスタートいたします。
 この計画のもと,市民一人ひとりの鹿児島に寄せる愛情と未来へかける熱い想いや行動力を結集し,本市の有する特性を最大限に生かしたまちづくりを進め,真に豊かさを実感できるまちを創造してまいりたいと考えております。
 これからの時代においては,市民や市民活動団体などあらゆる主体との協働や連携のもと,創意と工夫に満ちた自主的・自立的なまちづくりを一層推進していくことが重要になってまいります。
 そのため,NPO等の市民活動を促進するとともに,多様な地域団体の連携により,「自助」・「公助」に加え,「共助」の取組がまちづくりの推進力となるような地域社会を構築してまいります。
 また,地球規模の環境問題は喫緊の課題であることから,再生可能エネルギーや環境にやさしい乗り物の利用促進など,温室効果ガスの排出量を削減する取組を進め,持続可能な社会を築いてまいります。
 昨年,待望久しかった九州新幹線鹿児島ルートが全線開業し,中国・関西地方からの観光客が大幅に増加するなど,地域経済にプラスの効果が現れております。この効果を持続していくための取組に更に力を注ぎ,交流人口拡大によるにぎわいと活力を創出してまいります。
 昨年末にはドクターヘリの運航を開始し,今後も新市立病院の建設を控えておりますが,引き続き患者の視点に立った医療体制を整えてまいる所存でございます。
 さらに,先の大震災に伴う原発事故や新たな感染症など,従来想定していなかった危機事象も近年相次いで発生しております。今後とも,市民の大切な命と健康を守るため,皆様方との緊密な連携のもと,健やかに暮らせる安心安全なまちづくりを積極的に推進してまいりたいと考えております。
 本年も市政の推進に,より一層のご支援を賜りますようお願いいたしますとともに,新しい年が未来への夢と希望の持てるすばらしい年となりますよう,心からお祈り申し上げ,新年の挨拶といたします。




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