誌上ギャラリー
送 り 火
東区・紫南支部
(鹿児島市医師会病院)
山口 淳正
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日置市東市来の北山集落の精霊を送るお盆の行事です。北山集落に百年以上前から伝わる伝統行事だそうです。40本あまり用意された長さ8メートル以上の孟宗竹の先端に薪を結え,送り火として左右に大きく振ります。オレンジの大きな弧を描いてしなる火の塊から火の粉が落ちてきます。何時だったか撮影に夢中になり火の付いた薪が小生の頭に落ちてきて病院の救急外来で治療してもらった事が有りました。お盆で里帰りした家族らが夜空をこがす勇壮な火に,先祖の供養と無病息災を祈ります。送り火は家に迎えた精霊を現世からふたたびあの世へと送り出す行事です。小生の家でも玄関先で小さな薪を燃やして亡き先祖をあの世へ送ってあげています。子供の頃は山で松の木の根っこを探してそれを燃やすものでした。田舎の風習を思い出します。有名なものは京都の五山送り火(大文字の送り火)でしょう。
| カメラ:2000年8月15日,ペンタックス645N,FA645 45-85mm f=5.6 bulb |

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