大変暑い日が続いております。もともとやせた体の私はスルメになってしまいそうです。皆様もお体にお気をつけください。
さて,猛暑のなか,本邦でも少しずつ大地震と大津波からの復旧がなされており,またいろいろなボランティア活動も報道されています。まだまだ避難所で暮らしておられる方のご不自由さには心が痛みます。
また,世界では静かな森と湖の国と想像されるノルウェーのテロでは,90人以上の方がたった一人の異常な心をもつ男に殺されています。何が原因だったのでしょう。そして中国では高速電車の衝突事故。本当に危険が隣り合わせの現代社会です。
「誌上ギャラリー」にはこちらまで火の粉が飛んできそうにも思える勇壮な送り火の写真を山口先生よりいただいております。「論説と話題」では,代議員会,総会報告。また今回はたまたまでしょうか,プライマリ・ケア連合学会における東日本大震災に関しての特別シンポジウムも報告していただきました。またアルコールと自殺についてのシンポジウムについてもご報告いただいております。
『緑陰随筆特集』には11人もの方より,それぞれ特徴のある,また興味深い随筆を投稿頂きました。入佐先生からは送り火と対照的に菊池渓谷の涼しげな正に涼夏というべき写真を投稿いただきました。當房先生のお酒の話は酒が目的ではなくコミュニケーションの一つの脇役であるとのお話かと思います。酒を飲むことが目的ではなく人と人とのコミュニケーションの道具として使いこなせれば羨ましい限りです。鹿島先生は『真摯』ということについて「もしドラ」という最近売れている本をもとに詳しくご考察いただきました。山口先生からは鹿児島県臨床工学技師会について詳しく解説をいただきました。長嶺先生には手話についてのお話をいただいております。私も興味はあるのですが,なかなか習得するのは難しいのではと,つい汚い字での筆談に頼ってしまっております。森山先生は140kmを駆けながらよくいろいろと難しいことを考えられたものです。以前42kmを走ったこともありますが,とてもそんな余裕はありませんでした。ただ,足下を見ながら前に進むことしか考えられませんでした。日頃の鍛錬も大変努力されておることでしょう。夏越先生には「外科医へ贈ることば−古今の金言苦言1142−」(南江堂)をもとに解釈をしていただいております。外科だけに限ったお話ではなく,医師全員の参考になることばかりです。是非じっくりお読み下さい。鮫島先生には数十年前の鹿児島の姿の紹介いつもありがとうございます。資料を探すのも大変でしょうが,毎回私たちの知らない昔の鹿児島の様子を教えて頂いております。林先生の30年ぶりの沖縄訪問,世界遺産に指定された首里城などきっと楽しい旅であったことと思われます。鹿児島県臨床検査技師会 有村先生からは今後の臨床検査技師のあり方について解説がありました。中矢先生からは済生会が100年前に明治天皇の勅語により設立されたことが紹介されています。ご存知ない先生も多いのではと思いました。
「医療トピックス」には医師会病院薬剤部からの記事をいただいておりますが,毎月のことであり続けられるご苦労は大変と思います。ありがとうございます。
「誌上ギャラリー」,「切手が語る医学」は毎号楽しみにしておられる先生方も多いかと思います。
その他事務局からの多くのご報告ありがとうございます。
「鹿市医郷壇」の題吟は「義理」でした。医師不足のなか,やはり義理を大切にしながら協力していかなければならないと感じました。
今回もホームページからのお知らせがあります。是非アクセスしてみてください。
「会長雑感」では顕在化する医師不足について鹿児島の現状を解説して頂いております。
ご執筆,ご投稿をいただいたすべての方のご紹介が出来ませんでしたが,ご了承下さい。
とにかく暑さに負けないよう健康管理に気をつけましょう(と,我が身にも言い聞かせている所です)。
(編集委員 大西 義孝)

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