編集後記

 年明けの1月13日は鹿児島市内でも4年ぶりの積雪があり、雪ダルマを作ったり雪合戦等で元気にはしゃいでいる子供たちの姿や雄大な桜島の雪化粧もみられ、また夜は鍋物と焼酎で暖まり、たまにはこの風情もいいもんだなと思いました。が、しかし一方では日頃積雪に対する備えがないため当然の如く交通機関や流通部門においては支障が生じ、南国鹿児島では子供たちのためにのみ5〜10年に1度の積雪で充分かなと感じました。
 さて、大山先生の「誌上ギャラリー」は磯庭園の梅で小鳥が戯れています。鶯はまだ撮れてないとの事、春の穏やかな風景です。そろそろ春を探しに行きたいものですね。さて、馬場先生におかれましては昨年1年間写真のご提供ありがとうございました。この誌上を借りて御礼申し上げます。また、大山先生、今後ともよろしくお願い致します。
 「論説と話題」は鹿児島市医師会会員受賞祝賀会の報告です。受賞された先生方の長年のご努力には敬服いたします。先生方の今後ますますのご繁栄を祈念すると共に、我々へのさらなるご指導の程よろしくお願い致します。
 「挨拶」では嶋 博先生が旧第3内科の3代目教授にご就任されご挨拶をいただきました。現在の医師不足のなか、全国から人材を呼び寄せられる様な臨床研究面で魅力的な講座を構築したいとの事。先生のこれからのますますのご活躍を会員一同心より応援致したいと思います。
 「医療トピックス」では桐野先生より肺がん化学療法についてご報告いただきました。癌腫別組織別に薬剤の組み合わせがあるとのこと。病態に応じ的確な治療戦略が可能となっているようです。
 「学術」では栃木先生より気管支喘息・咳喘息の診断治療、最新の薬物療法につきおまとめいただきました。吸入剤や貼付剤の開発が治療効果を高めているようです。また春間先生より胃食道逆流症の診断と治療の最前線につきおまとめいただきました。逆流防止機構が傷害された場合、非H. pylori感染者が逆流性食道炎を発生しやすいとは納得できる驚きでした。
 「随筆・その他」では古庄先生より「人体の器官・臓器をイラストやイメージで描く切手」が紹介されています。いつも珍しい切手のご紹介ありがとうございます。
 また植松先生がヤブ医者ではなく藪閑人医者だった・・・真剣に読み進め最後はくすっと笑ってしまいました。そして鮫島先生の虚弱だった幼少期において大自然の中での有意義な山村留学は、その後無欠席でお元気な現在86歳の源だったのでしょうね。
 「リレー随筆」は宮田先生からご投稿いただきました。オーディオを趣味にされておられ、その極意は自由な感性で自分好みの音を出す!との事。さらなる「自分の音」の追求を目指してください。
 「各種報告」では第109回九州医師会医学会総会、第1回四医師会病院業務連絡懇談会、第40回全国学校保健・学校医大会や平成21年度全国医師会勤務医部会連絡協議会、平成21年度全国医師会共同利用施設臨時総会等が報告されています。ご参照下さい。
 「鹿市医郷壇」2号の題吟は「刺身(さしん)」でした。さしんをお題にいろいろな状況や風景が短い言葉の中に凝集されており、いつも楽しく拝読しております。ご投稿ありがとうございました。
 また、本号にご寄稿いただきました先生方本当にありがとうございました。
 これからも会員の先生方により良い医報をお届けしたいと思います。先生方ますますのご指導をよろしくお願い致します。
 だんだんと春の足音が聞こえてきますが、まだ急に寒い日が不意をついてやってきます。お体に気をつけてお過ごし下さい。

                                          (編集委員 上ノ町 仁
                                      


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