編集後記

 今年もはや3分の1が過ぎ5月になりました。見上げると青空に大小いく匹(?)もの色とりどりのこいのぼりの親子がじゃれあったりけんかをしたり、その微笑ましい風景に出会う時未来を担う子供たちの健やかな成長を願わずにはいられません。
 さて、馬場先生の「誌上ギャラリー」は砂むし温泉の風景です。ここちよい風吹くこの季節、入るにはちょうどいいかもしれませんね。いつも素敵な写真ありがとうございます。
 「論説と話題」では大迫先生より「包括医療制度(DPC)への対応」についてご寄稿いただきました。DPCにつき制度の違い、主な変更点や具体例などわかりやすく記載していただきました。ありがとうございます。また、代議員会で決定された「平成21年度鹿児島市医師会事業計画」に今後の鹿児島市医師会の方針が記載されています。いろいろな問題がありますが会員の先生方と一丸となって取り組んでいきたいと思います。
 「医療トピックス」では柿本先生より抗がん剤感受性試験についてご教授いただきました。抗がん剤は副作用が強く、個々の患者ごとに有効性が異なるため適正使用の観点から重要とのことです。また、市医師会臨床検査センターより検査料引き下げのお知らせもあります。会員の皆様のご協力よろしくお願い致します。
 「学術」では講演会のまとめとして飯田先生よりウイルス感染症診断の検査につき、検査方法の選択や結果の解釈などを、武元先生より血液疾患治療の30年の進歩につき、外来治療の可能性や生存率の改善、さらにセカンドオピニオン外来の必要性などご教授いただきました。症例は立山先生より消化管(回腸)重複症の1例につきご報告いただきました。また、永井先生より尿中コチニン測定による学童の受動喫煙検診につきご報告いただきました。家庭・学校・地域・医師会がともに連携し取り組んできたとの事、今、子供たちがタバコの害に巻き込まれないよう啓発に努め、その未来が心身ともに健康であることを切に願います。各先生方の貴重な講演のまとめ、症例やご報告ありがとうございます。
 「切手が語る医学」では古庄先生より「医療救助・援助」に関する切手としてアメリカの救急車が紹介されています。いつも珍しい切手の紹介ありがとうございます。
 「リレー随筆」では河野先生よりご寄稿いただきありがとうございます。男「アラフォー」いろんな生き方がありますが社会的責任を感じつつがんばりましょう。ちなみに60歳前後は「アラ還(かん)」(還暦由来)と言うそうです。
 「区・支部だより」では支部長の退任就任のご挨拶をいただきました。退任された神田先生、橋口先生ご苦労様でした。また新しく就任された鵜木先生、内村先生、福村先生、牛飼先生、大コ先生、上原先生、および各支部長・副支部長の先生方今後の運営よろしくお願い致します。
 「職員事務分掌表」に医師会の事務の方々の名前・担当業務が記載されています。医師会運営の原動力です。今後ともよろしくお願いいたします。
 また、「鹿市医郷壇」へのご投稿ありがとうございます。作品をどしどしご応募ください。お待ちしております。
 5月は気候もよくゴールデンウィークもありましたね。皆さんは旅行などの計画はいかがでしたか?といってもこの業界はなかなかまとまった休みは取りづらいものですよね。私は渋滞と人ごみが苦手ですので、薫風をうけ悠々と泳ぐこいのぼりを眺めながら、久しぶり「何もしない」という至福の喜びを感じつつのんびりと穏やかな日々を過ごしてみました。

                                        (編集委員 上ノ町 仁




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