編集後記


 今年は7月中旬には梅雨が明け、以後毎日うだるような暑い日々がつづいていますが皆さん体調はいかがでしょうか?7月は福田首相が議長となり洞爺湖サミットが開催され環境問題・燃料問題・食糧問題などが話し合われましたが、毅然とした態度で世界をリードするようなパワーはいまひとつなかったような印象でした。はたして我々は地球温暖化、原油高騰や食糧高騰などの問題に対し地球規模で明確な指針と行動をとることができるのでしょうか?
 さて、尊田先生の「誌上ギャラリー」は湯之平展望所からの錦江湾サマーナイトの風景です。夏といえば花火、いいですねー。いつも素敵な写真ありがとうございます。今年は8月23日に開催されます。
 薬剤師会会長の原先生より会長就任のご挨拶をいただきました。ありがとうございます。難問が山積しておりますが、お互い知恵を出し合い、汗をかいて地域医療に貢献していきたいと思います。
 「論説と話題」は鹿島先生・尾辻先生・年永先生・猪鹿倉先生より「第31回プライマリ・ケア学会学術会議」の報告です。学会では前編集委員の中野先生が在宅ケアの座長およびシンポジストとして御活躍され、シンポジウム・ワークショップでは、特定検診・特定保健指導の課題と対策、ジェネラリストの臨床能力、災害時のプライマリ・ケアや後期高齢者医療など多岐に渡り開催されています。やはり、医療の現場での問題点を把握し地域での協力・連携を密にして一つ一つ解決していかなければならないようです。
 「緑陰随筆特集」では涼しげな菊池渓谷の写真やほのぼのとした絵手紙をふくめ総勢17名の執筆者からご寄稿いただきました。その一つ一つが内容の深い読み応えのある力作です。ご寄稿本当にありがとうございました。
 「医療トピックス」では中木原先生よりアドヒアランスの概念を教えていただきました。患者の納得と自己決定による患者主体の服薬管理において、薬剤師の方々のますますのご指導をお願い致します。
 「学術」では園田先生より本邦初と考えられる『抗がん剤投与後にギランバレー症候群を発症した1例』を紹介していただきました。貴重な症例ありがとうございます。
 「切手が語る医学」では古庄先生より麻薬撲滅運動・薬物乱用防止の切手が紹介されています。いつも珍しい切手の紹介ありがとうございます。
 「リレー随筆」では先月号の植松先生からひきついで楠元先生にご寄稿いただきました。ありがとうございます。3人のお子様がみせたそれぞれの『涙』、その素直さ純粋さが心に伝わってきます。これからもリレー随筆の輪をつないで行きたいと思います。
 「鹿市医図書館」では脇丸先生より『遺品整理屋は見た』の紹介がありました。その職業でないと見えてこない状況でもあり、縁の下の力持ちとのこと、私も一読してみたいと思います。
 「各種部会だより」は鹿児島市医師会婦人部会総会、鹿児島市医師会勤務医会総会・特別講演会と鹿児島市外科医会総会の報告です。
 また、「鹿市医郷壇」へのご投稿ありがとうございます。この夏、頭をクールにして作品をどしどしご応募ください。お待ちしております。
 この猛暑のなか8月8日から北京オリンピックが開催されます。今回は過去最高数の日本選手団とのこと、暑さに負けず「がんばれ日本!!」…皆さんもこの時期熱中症にはくれぐれもご注意ください。

                                         (編集委員 上ノ町 仁
 


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