
謹んで新年のお祝辞を申し上げます。
先生方はじめ関係者の皆様におかれましては、新しい年をお健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。
鹿児島市医師会の先生方には、かねてより看護協会の活動に対し格別のご理解をいただき、直接・間接的に多大なご指導ご支援を賜り深く感謝申し上げます。
昨年10月10日に開催されました「新制鹿児島市医師会設立60周年記念祝賀会」にお招きを頂き誠にありがとうございました。歴代の医師会長のご紹介や市医師会の活動の変遷等伺いながら、ずい分長い間数多くの先生方にお世話になり、今日に至って来たことに感謝し、また懐かしい先生方にお目にかかり感激したり、思い出話に興じ若返った気分を味わった有難いひとときでございました。
現在、県看護協会会員は8,952名で鹿児島地区は171施設所属の看護職4,274名が会員となり、協会活動の中心的役割を担ってもらっています。県協会の理事会、諸委員会活動の他、地区長を中心にした評議員会、各委員会等会員協力のもとに充実した活動が活発に展開され頼もしい限りです。特に歴史ある看護展(まちの保健室)市民健康まつり等施設外での地域活動は一般市民の方々にも好評で会員の活動の支えにつながっている様です。これも偏に各施設の先生方のご理解ご支援の賜と感謝申し上げます。
医療制度改革に伴い地域医療の現場では、看護師確保が困難となり厳しい状況にあります。日本看護協会は「看護職確保定着推進事業」に取り組み、WE NEED YOUを合言葉に全国の最終学年の看護学生に「職場探しサポートブック」を、看護管理者に「職場づくりサポートブック」を配布して、「ワークライフバランス」の実現を目指しています。
県協会も看護職確保定着推進活動にあたり県受託による潜在看護師等就業促進事業を展開し、県内の看護職養成機関の卒業見込者の就業に関する実態・意向を調査しました。アンケートの協力校31校1,302名、有効数1,297名で就業決定者が461名(35.5%)、就職地は県内221名、県外217名で、就職先は病院が437、診療所14でした。就職決定者の79.2%は病院からの奨学金受給を理由にあげ、就職活動中の者では394名が給与・賞与を就職の条件にあげていました。また県外へ就職先を求める背景に奨学金以外に実習等で見聞した医療看護に対する厳しい意見もありました。
調査結果からも伺えるように看護管理者にとって看護職確保定着は難しく、「選ばれる職場づくり」や、「安心して働き続けられる職場づくり」に多くの問題をかかえながらも取り組み、工夫と努力が続いている状況です。看護協会組織としてどのような支援サポートができるのか、課題は山積しそうですが、現場の声をしっかり受け止め、先生方のお力を頂きながら乗り越えて参りたいと存じます。
最後になりましたが医師会の諸先生方にとりまして、2008年がすばらしい年になりますよう祈念申し上げますと共に、看護協会への一層のご指導ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

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