12号をお届けすることができました。編集委員一同は会員への感謝と安堵を感じています。巻末には今年の第46巻の総目次があります。鹿市医都都逸は、ここ数号応募が無く、残念ながら11号をもってしばらく休止とさせていただきました。まだ馴染みのないジャンルであったのかも知れません。粋人が増えればまた再会します。選者の先生にはありがとうございました。
今年は、ちょっとした改革をいくつか行いました。まず、お手元にお届けする月と号数を揃え、かつ情報の伝達を早くするようにいたしました。また、カラー写真を多用することができました。投稿規程の運用面での判断基準として編集委員会内規を設けました。そしてまた、別刷りに関しての規程を定め、来年度からの施行となります。
新制鹿児島市医師会設立60周年記念特集では、記念祝賀会の模様を記録し、祝辞やいくつかのご寄稿をいただきました。県政、市政、県医での市医師会の実績が評価されています。県、市民の期待に応え続けるべく医師会は強くあらねばなりますまい。
会員からのご寄稿は奇しくも役員経験の深い方々からになりましたが、個人的な思い出からこれまでの市医師会、医療界の歴史を伺うことができ、また今後の医師会運営へのご提言も織り込まれています。
平成19年の最終号であります。今年を振り返るご寄稿がたくさんございます。副会長からは今年の概観と今後の問題点を的確に指摘した論説が寄せられました。各専門医会からもご報告があり、内科医会には規模が大きいだけに医師会の縮図のような悩みがあるようです。
中央事務局や附属施設、共同利用施設からも一年間のがんばりぶりが報告されました。54年の歴史を持つ看護専門学校高等課程は来春閉課程になります。
ボリュームの多い今号でも、いつもの随筆・その他は光っています。来年は多くの若い方にも書く気を起こしてもらえるように編集委員会も工夫します。
勤務医部会連絡協議会報告では、説得力のある特別講演・シンポジウムの内容がサマライズされ医療危機の中で勤務医が声を上げることの大切さが指摘されています。同感です。
保育園保健学会報告では、モンスター化する子どもたちが増え、親、環境そしてIT化、社会問題も含めた「子ども学」なるものの構築も提言されたようです。少子化、女性問題も「持続可能な社会」という視点から考える必要があるとのこと。そういえば、新エンゼルプランは16年度で終わり、児童のいる母親の就業率が上がったとの成果?をみて、さらに新新エンゼルプランの策定に入っているようですが、「子ども学者」の意見をたくさん入れて欲しいものです。支部長からの支部会だより、事務局執筆の各種報告等もお目通しください。
11月9日に林茂文前会長がお亡くなりになりました。弔辞を掲載させていただきました。ご冥福をお祈りします。
冬の訪れは遅かったとはいえ、さすがに昨今の寒さは厳しいものがあります。本誌がお手元に届く頃には桜島の冠雪が見られるでしょう。何かと多忙な年末を迎えますが、お体に気をつけてお過ごしください。
(編集委員長 宇根 文穗)

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