祝 辞
| 鹿児島県知事 伊 藤 祐一郎 |
新制鹿児島市医師会が、設立60周年を迎えられましたことを、心からお喜び申し上げます。
鹿児島市医師会は、「医道の高揚、医学・医術の発達普及と公衆衛生の向上を図り、社会福祉を増進すること」を目的に、昭和22年に公益法人として発足され、本年、60周年という記念すべき年を迎えられました。
この間、鹿児島市はもとより、鹿児島県全域の保健・医療・福祉の発展向上に大きく貢献しておられますことに対し、深く敬意を表しますとともに、県政の推進につきましても多大な御支援・御協力を賜り、心から感謝を申し上げます。
貴会が開設運営しておられる鹿児島市医師会病院におかれましては、災害拠点病院・地域医療支援病院・小児救急医療拠点病院としての機能を十分に発揮されるとともに、24時間体制で、広域の二次救急医療を担っておられるところであり、また、夜間急病センターにつきましても、夜間初期救急医療に適切に対応されるなど、地域の安心・安全な医療の提供に御尽力いただいております。
また、現在約1,300名を数える会員の皆様には、日ごろから、住民の健康の保持・増進に御貢献いただいており、改めて、厚く御礼申し上げます。
さて、近年、少子・高齢化の進行や価値観の変化などに伴い、県民の保健・医療・福祉に対するニーズが多様化・高度化する中、医療制度改革が推進されるなど、保健医療を取り巻く環境は大きく変化しております。
県におきましては、県民が、いつでもどこでも適切な保健・医療・介護等のサービスを受けられるよう、地域における包括的な保健医療供給体制の整備を目指し、現在、保健医療計画の策定を進めているところでありますが、生活習慣病の予防、患者の視点に立った安全で質の高い医療サービスを受けられる体制の構築、地域における医療連携体制の構築など、保健医療計画の策定・推進に当たっては、鹿児島市医師会との連携が重要であると考えております。
今後とも、「力みなぎる・かごしま」の実現に向け、県内の地域医療・救急医療の充実をはじめとした「安心・安全な郷土づくり」のため、全力を尽くしてまいりたいと考えておりますので、皆様には、地域に根ざした保健・医療・福祉の向上のため、一層御尽力いただきますとともに、県政推進につきましても、引き続き、御支援・御協力を賜りますようお願い申し上げます。
終わりに、鹿児島市医師会の今後ますますの御発展と、会員の皆様の御健勝・御活躍を心からお祈り申し上げます。
(C)Kagoshima City Medical Association 2009