小さい秋見つけましたか?今年は夏の猛暑から引き続き10月になっても日中暑い日が続きいったい秋はどこへ?といった感じでした。が、しかし朝夕の涼しい風に気づきふと空を見上げるといつのまにか「天高く」の秋空で、10月も中旬すぎてやっと日中も凌ぎやすくなりました。そしてやはり秋といえば食欲の秋、運動の秋、読書の秋等々・・・皆さんはどの秋でいきますか?
プロ野球は今年からセ・パともにクライマックスシリーズが導入され、セ・リーグは中日ドラゴンズが、パ・リーグは日本ハムが日本シリーズへの進出を決めました。クライマックスシリーズは敗者復活戦のような感もあり起死回生を目指すチーム、ファンはそれなりに盛り上がるようですが、リーグ優勝チームは他のチームより試合まで間が空くため、ゲーム勘を鈍らせないような調整法が求められるようです。
さて、天辰先生の「誌上ギャラリー」ではコハウチワカエデが爽やかな秋の訪れを感じさせます。この季節、大自然の中で心身共にリフレッシュしたいですね。
「論説と話題」では猪鹿倉先生より「特定健診・特定保健指導への取り組み」が報告されております。来春から実施される予定ですが、電子化などの初期の問題や未解決や不透明な問題があり、どの医師会も困惑苦悩しており時間的余裕がないのが実情のようです。
「医療トピックス」では豊住先生よりドーピング禁止物質について書かれておられます。そういえば育毛剤でドーピングを指摘されたプロ野球選手がいましたね。また、尾辻義人先生より日本人間ドック学会の報告があり、最近は生活習慣病、癌などの発症機序や予防の研究が主流を占めているとのことです。
「学術」では尾辻正樹先生より稀な手指末節骨への転移を認めた肝細胞癌の報告と、下園先生より腹部超音波検査が診断の契機となった原発性小腸癌の報告がありました。貴重な症例ありがとうございます。また山口先生より内科医会例会講演会でご講演いただいた気管支喘息の治療が記されています。鹿児島県の喘息死は全国ワーストとのこと、早期に強力かつ単純な治療を行うようにとのことでした。
「切手が語る医学」では古庄先生より聴診器のある図案を含む切手が紹介されています。いつも珍しい切手の紹介ありがとうございます。
「随筆・その他」では西橋先生が恩師について書かれており、当時の状況を詳細に描写されておられます。また鮫島先生の鹿児島市上水道の歴史も我々の知らない(学んだことのない)事であり興味深く読ませて頂きました。いつもご寄稿ありがとうございます。
「各種報告」では第44回九州首市医師会連絡協議会の報告が記載されています。基調講演では少子高齢化、医療格差、医師・看護師不足・偏在、小児科・産科医療崩壊、勤務医の低待遇等日本の医療現場の実態の分析がなされ、「生き長らえれば喜ばしい社会」「質の良い医療サービス」の実現を目指すとのこと。今回の参議院選で自民党の歴史的大敗により今後の桝添厚労省大臣の発言が気になるところですが、患者さんを中心として我々の信念を貫きたいと思います。
また、「鹿市医郷壇」へのご投稿ありがとうございます。皆さんも秋の夜長にひとつ郷句でもひねってみませんか!!
皆さんはもう11月ですか?それともやっと11月ですか?私としては前者の印象です。「歳をとると1年が早い!」とよくいわれますが本当に早く感じます。時のスピードに取り残されないようにと考えつつも、肉体的精神的安らぎを求め自分自身のペースは守って行(生)きたいと思います。
(編集委員 上ノ町 仁)

|