鹿 市 医 都 都 逸(8)


    



お 題:「秋の夜長を詠みこんだ唄」


 錦江支部 城山狐狸庵

待てど暮らせどあなたは来ない 秋の夜長の独り酒

喧嘩別れを悔やみはせぬが 秋の夜長を泣き明かす

虫の鳴く音もいつしか消えて 独り寝ている夜の長さ



鹿 市 医 都 都 逸 募 集

◎12 号
 お 題 「師走の気持ちを詠みこんだ唄」
 締 切 平成18年12月5日
◎新年号
 お 題 「新年を祝う唄」
      *「新年」という文字を入れなくても結構です。
 締 切 平成18年12月5日
◎2 号
 お 題 「無題」
 締 切 平成19年1月5日
◇選 者 猪鹿倉 武
◇左記、選定基準をもとに選定していただき、入選作品を掲載いたしますのでご理解の上どしどしご応募ください。
◇選定基準
 1、唄が三味線の糸にのる作品になっているか。
 2、唄に人情の機微が唄いこまれているか。
 3、粋な心情、心意気を表現しているか。
◇応募先 〒八九二−〇八四六
     鹿児島市加治屋町三番十号
     鹿児島市医師会『鹿児島市医報』編集係
       TEL 〇九九−二二六−三七三七
       FAX 〇九九−二二五−六〇九九
       E-mail : kasiisoumu-e@po.minc.ne.jp
◇選者から
 「今回の作品は三首とも非常によく三味線の糸にのる傑作だと思います。では、私の方からも三首どうぞ。」

 <秋の唄>
  切れた男の優しい言葉 思い出させる秋の雨

  桐一葉 散るは習いと覚悟はしたが しばし止めたい秋の風

  二人でいてさえ淋しい秋 一人待つ夜の雨の音



都 都 逸 募 集

 『鹿児島市医報』では、都都逸を募集いたします。
 都都逸は江戸後期に流行した「七・七・七・五」の二六音字で詠まれる定型詩です。恋情を詠ったものが一般的ですが、社会風刺的な都都逸も数多く生まれています。
 俳句や短歌のように季語などの難しい制限がなく、日常の出来事を題材に、粋に面白く、ときに皮肉を込めて、自由に詠える都都逸は、その親しみ易さから時代を越えて多くの愛好者がいます。
 初めての方でも下記の「都都逸講座」を読めばバッチリです。皆さん、都都逸に挑戦してみませんか?
 ユーモアと機知、風刺に富んだたくさんの作品をお待ちしております。

都都逸講座
 都都逸は「七・七・七・五」の二六音字の定型詩ですが、ひとつルールがあります。
 それは、「七・七・七・五」の七音のかたまりを更に「三・四」「四・三」「三・四」「五」のリズム(語呂がよくなる)で詠むというものです。
 最初の七を「上七」、二番目を「中七」、三番目を「下七」、最後の五を「座五」といい、上七と下七には字余りが認められていますが、その形は四四形に限られます。
 また、字余りではありませんが、中七は「四・三」形の他に「二・五」形が認められています。
例えば、『散切り頭を 叩いてみれば 文明開化の 音がする』という歌では、「ざんぎりあたまを」を上七、「たたいてみれば」を中七、「ぶんめいかいかの」を下七、「おとがする」を座五といいます。
 どどいつ(都都逸)とは庶民の心の悩み、悲しみ、ネオン界の男女の喜怒哀楽を、また、世の中の不満などを三味線で唄にのせ、小粋に口遊ずさんだものです。







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