編集後記
ワールドカップサッカー、ウィンブルドンテニス、ジ・オープン(ゴルフ)と、世界の耳目を集めるイベントが平和的に続いていますが、レバノンやイラクでは人命をも失う抗争が繰り返されています。平和であれ争いであれ、長い歴史、広い世界の中では、局地的、瞬間的なものでしょうが、当事者にとってはその時その場が全てです。歴史に学び、他山の石として賢くありたいものです。
龍門司坂の左上の曲がった石畳を踏みしめて来るのは、藩政時代の平和な人馬か、幕末の兵馬か。静かな四角い写真の坂道が、400年の歴史を考えさせてくれます。テニスで鍛えた足腰で、重いカメラ機材を抱えて上って来られる有馬先生のクールな姿も連想します。毎号ありがとうございます。
医療費抑制の状況の中でも、医療の安全性、質の向上は更に厳しく求められています。医療トピックスでは、有村理事が医療マネジメント学会のシノプシスを紹介くださいました。医者の肩の荷は重くなるのか分散なるのか。
朝倉先生の語る脳外科の父クッシングは、いよいよ学校を卒業し脳外科医となるようです。髄膜腫に難渋しています。それから110年後の今日、市立病院脳外科の友杉先生が、みごとな血管内手術による治療を含め、解離性椎骨動脈瘤について解説してくださいました。若年者に多いとのことなので、いろんな意味で真剣に読ませていただきました。
亀井先生の新規開業のご紹介があります。50代後半から引退までは、小学校1年生が、高卒、いや大卒になるほどの時間があります。経験を積まれてのご帰鹿は当市の地域医療に利すること大です。
各種報告や附属施設だよりもお目通しください。代議員会の議事録は別冊です。上町支部のビヤパーティはいつでしょうか。失礼ながら、古庄先生の交通安全の切手にご注目。
医報の一部は鹿市医のホームページで見ることができます。くすり一口メモ、検査一口メモはそれぞれ、市医師会病院、市検査センターのHPに最近数年分のアーカイブがあります。三條風雲児先生の貴重な薩摩郷句入門(43巻10号から3回)がございます。鹿市医郷壇は新人さんを暖かく迎えてくださいます。
最近の数号に校正や編集に不十分な点がございました。お詫び申し上げます。編集委員会の最終チェックをもっと有効にするようにスケジュールを変更しました。お手元にお届けするのが今月号から数日だけ遅くなります。ご了承ください。
来月号の緑陰銷夏号では、4月からの編集委員会メンバーが涼しげな?集合写真でご挨拶申し上げます。随筆特集へのご投稿もよろしくお願いします。
(編集委員長 宇根 文穗)

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