鹿 市 医 都 都 逸(4)


    



都 都 逸
  お 題:「七 夕」


 錦江支部 城山狐狸庵

笹に結んだ私の願い 素敵な人に逢えるよう

牽牛織姫夜空の上で 年に一度のランデブー

札に書いたよ僕らの願い サッカー選手と大リーガー



折り込み都都逸
  お 題:「たなばた」


 錦江支部 城山狐狸庵

たまに会うのに 泣き言いって 罵倒されては たまらない

食べりゃ良いのに 何故食べないの 場所が変われば 食べる気か

頼みもせんのに 何故また来たの 馬鹿にするのも たいがいに



上町支部 吉野なでしこ

試しても なかなか出ない 張(は)り艶(つや)美白(びはく)に ため息す

頼むから 泣かないでよと 婆(ばあ)ちゃん孫を 抱きぐせに



 鹿 市 医 都 都 逸 募 集

◎8 号
 お 題 ・都都逸     「朝顔」
      ・折り込み都都逸 「あさがお」
                  あ□□□□□□
                  さ□□□□□□
                  が□□□□□□
                  お□□□□ 
   締切日 平成18年8月7日

◎9 号
 お 題 ・都都逸     「秋茄子」
      ・折り込み都都逸 「あきなす」
                  あ□□□□□□
                  き□□□□□□
                  な□□□□□□
                  す□□□□  
 締切日 平成18年9月5日

応募先 〒八九二−〇八四六
    鹿児島市加治屋町三番十号
    鹿児島市医師会『鹿児島市医報』編集係
    TEL 〇九九−二二六−三七三七
    FAX 〇九九−二二五−六〇九九
    E-mail:kasiisoumu-e@po.minc.ne.jp



都 都 逸 募 集

 『鹿児島市医報』では、都都逸を募集いたします。
 都都逸は江戸後期に流行した「七・七・七・五」の二六音字で詠まれる定型詩です。恋情を詠ったものが一般的ですが、社会風刺的な都都逸も数多く生まれています。
 俳句や短歌のように季語などの難しい制限がなく、日常の出来事を題材に、粋に面白く、ときに皮肉を込めて、自由に詠える都都逸は、その親しみ易さから時代を越えて多くの愛好者がいます。
 初めての方でも下記の「都都逸講座」を読めばバッチリです。皆さん、都都逸に挑戦してみませんか?
 ユーモアと機知、風刺に富んだたくさんの作品をお待ちしております。

都都逸講座
 都都逸は「七・七・七・五」の二六音字の定型詩ですが、ひとつルールがあります。
 それは、「七・七・七・五」の七音のかたまりを更に「三・四」「四・三」「三・四」「五」のリズム(語呂がよくなる)で詠むというものです。
 最初の七を「上七」、二番目を「中七」、三番目を「下七」、最後の五を「座五」といい、上七と下七には字余りが認められていますが、その形は四四形に限られます。
 また、字余りではありませんが、中七は「四・三」形の他に「二・五」形が認められています。
例えば、『散切り頭を 叩いてみれば 文明開化の 音がする』という歌では、「ざんぎりあたまを」を上七、「たたいてみれば」を中七、「ぶんめいかいかの」を下七、「おとがする」を座五といいます。

折り込み都都逸
 在原業平の詠んだ和歌に「か・き・つ・ば・た」を詠み込んだ、『からごろも きつつ慣れにし つましあれば はるばる来ぬる たびをしぞ思う』というものがあります。
 折り込み都都逸も同じように、与えられた四文字の題(今回は「ちゃつみ」)を一文字ずつ七・七・七・五の頭に持ってきて詠みます。
 頭のことばが決められていますので、初めての方でも作りやすいと思います。




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