随筆・その他
切手が語る医学(67)
【 アレキサンダー・フレミングを描く切手A 】
フレミングが偶然の機会にアオカビのブドウ球菌溶菌現象を発見したのは、1928年の“9月のある朝”とされている。
フレミングは、発見したカビの培養液の1,000倍希釈液でもブドウ球菌の発育が阻止されること、動物実験でこの液が無害であることを確認しペニシリン、と命名した。しかし、彼にはこれ以上の技術がなく、また世間の目はもっぱら当時開発されたばかりのサルファ剤に向けられていた。
オーストリア出身でOxford大学教授のSir Howard Walter Florey(1898〜1968)は天然の抗菌性物質の追試を行っていたが、フレミングのペニシリンに注目、同僚のSir Ernst Boris Chain(1906〜1979)とともに1938年から研究を開始し、彼らは間もなくその分離・抽出に成功した。
ギニアビサウ(2003年発行)細菌学者フレミング記念シート
切手はアレキサンダー・フレミングとキノコを描く
シート地に蝶と花とファーブルが描かれている
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