編集後記



 「一月は行く、二月は逃げる、三月は去る」と言いますが、つい先日、歳を越したかと思ったら、もう“ひな祭り”の季節となりました。
 誌上ギャラリーは、お雛様の写真です。それ以上に世の中の変動は激しく、我々の医療界でもこの4月には診療報酬・介護報酬の同時改定が行われ、大変な時代を迎えております。
 鹿児島市医師会もこの激動の時代に対応すべく変革を求められていて、「平成18年仕事始め式」では林茂文鹿児島市医師会長が挨拶で、昨年の在宅ケア部門の廃止や鹿児島市医師会病院の改革等について述べられております。
 学術では、内科医会での熊本市民病院神経内科の橋本洋一郎先生の講演会がまとめられています。橋本先生の講演会は、私も聞きに行きましたが、脳卒中を中心にした病診連携の話をされました。熊本市は、大きな病院同士の病病連携を主にしたクリティカルパスの作成では有名であり、更にこのネットワークを病診連携にまで拡げた地域医療ネットワークは全国でも注目され、我が鹿児島市医師会も大いに見習うべきすばらしいシステムです。
 鮫島潤先生のむかしの懐かしい“おやつ”の随筆は、むかし懐かしい情緒たっぷりで季節感にあふれるものです。私もむかし、“ケセン”の皮をかじった経験があります。古庄先生も、切手が絶えません。いつも、ありがとうございます。台明寺岩人先生の日羅伝はついに完結しましたが、これまた、膨大な参考資料(写真)で良く調査されたものだと感心します。
 我々、医療界も厳しい時代を迎えますが、会員の皆様、一致協力してこの激動の時代を乗り切りましょう。
(編集委員 中野 一司)

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