編集後記



 あけましておめでとうございます。

 昨年は新しいオーダーシステムが導入され、いろいろと考えました。便利に思えるコンピューターですが、使うヒトがうまく使わなければ振り回されてしまうという事。完璧に思えるシステムも少しのミスから何百億円もの損失を出したニュースが流れました。いくら早い車に乗っても安全に運転するのは運転者です。機械に振り回されず、世間に振り回されず着実に1年を過ごしたいと願っています。
(編集委員 大西 義孝)

 世間を揺るがす一連の耐震強度偽装事件は、我が国の総無責任体質の象徴のように思われます。かつて、福澤諭吉の『痩やせ我が慢まん之の説せつ』での「変節者」との論難に対し、「行蔵は我に存す」と反駁した勝海舟の見事さが、今さらながら懐かしく想起されます。一休宗純の落首に「門松は冥途の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」とありますが、来たる年せめて我々は『風と共に去りぬ』のラストシーンのS.オハラの名科せり白ふで行こうではありませんか。「Tomorrow is another day.」
(編集委員 植松 俊昭)

 黒板消しのことを鹿児島では「ラーフル」と呼ぶ。私はごく最近まで「ラーフル」は共通語と思っていた。「つぐろじん」は鹿児島弁としても、「らーふる」が鹿児島語とは驚きであった。ポルトガルからの外来語らしい「らーふる」がどうして鹿児島のみの言葉となったのかとても不思議である。お洒落な響きのある「らーふる」は鹿児島独特の言葉としてずっと使っていきたい。
(編集委員 下川 優子)

 年の初めに目標を立てる人は多いと思いますが、私はなかなか実行できない。今年も昨年と同様に体力作りを目標にしたい。食事・飲酒・運動の自己管理しかない。スポーツジムも考えるが行かなければ意味がない。今年は戌年なので思い切って犬を飼って一緒に散歩するか!ネットをみて研究してみよう!!計画倒れにならないように・・・餅を食べ、焼酎呑みながら夢の中。今年も医報への御理解・御協力、ご指導お願いいたします。
(編集委員 柳  悦朗)

 昨年の12月19日の新聞のトップ記事は、診療報酬3.16%下げ、でした。嘆願署名を1000万以上集めたのにという気もしますが、もはやお上頼みでは、なすすべがなくなって来たような印象です。お上が我々に何かをしてくれるのではなく、我々が患者様に、地域に何ができるかを模索し、新たな医療システムを構築していかない限り、明日の医師会はないと感じました。昨年は、医師会報編集委員に加え、ホームページ作成委員にして頂きました。今年は、発信できる鹿児島市医師会のために貢献したいと思いますので、宜しくお願い申し上げます。
(編集委員 中野 一司)

 新日本列島改造論を待望します。救急医療、小児医療、産科医療の集約化がさけばれています。道路整備や医療ヘリの整備なくして不可能でしょう。公正で効率的、長期的な展望をもった真の日本列島改造論を待望します。
 医療費の3.16%削減だけで医療はよくなるのでしょうか。公正で効率的、長期的な展望をもった真の日本医療改造論を期待します。
(編集委員 南  武嗣)

 昨年の医師会では色々な変革がなされました。変革は今年も続いていくと思われます。また病院では今年も安心、安全、説明と納得、透明な診療内容が求められています。来年度の史上最悪の診療報酬改定のため、我々は安心、安全を求めて身を削ぎ骨を潰して日常の診療に邁進しなければなりません。果たして我々は本当に質の良い医療を提供できるのでしょうか?大変不安です。
(副編集委員長 有村 敏明)

 今年は戌年。5回目の年男で、世に言う還暦を迎えます。
 昔は還暦になると家督を子供に譲って隠居するなどと羨ましい話がありましたが、今の世は現役のまま働き続けなければならない時代のようです。
 新年も医療は暗い話題が続きますが、冬季トリノオリンピック、ワールドカップドイツ大会、城島、宮里、諸見里のUSAでの挑戦等、若きアスリートは飛躍しようとしています。
 私もできるだけ体を動かすことをモットーにこの1年過ごしていきたいと思っています。本年もどうぞよろしくお願いします。
(編集委員長 福元 弘和)

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