鹿児島市医師会 初期臨床研修プログラム

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新着情報:2020年6月

感想(2)!

鹿児島大学病院2年目研修医が「鹿児島大学桜島プログラム」として、

当院で令和2年3月~令和2年5月まで研修を行いました。

今回は、研修を終えた研修医から感想をいただいたので掲載します。

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私は鹿児島大学病院桜島プログラムで初期臨床研修の一環として、3月から5月までの3ヶ月間、この鹿児島医師会病院で研修をさせていただきました。研修前は漠然とした情報しかなく、どんな病院なんだろうかという不安な気持ちもありましたが、この3ヶ月間は非常に充実した研修で、ここを選んで良かったと思うと同時に、研修1年目の早いうちからこちらで学びたかった、もっと長く研修をしたかったという気持ちが今ではあります。

3月に回らせて頂いた麻酔科では、外科などを回ってこなかった自分にとって初めての手技を中心とする診療科で戸惑うことばかりでした。それまでは静脈ルート一つでも漠然ととっていて、なんで成功したのか、失敗したら何がいけなかったのかをわからないまま研修をしていましたが、先生方に未熟な部分を丁寧に一つ一つ教えていただき、4月・5月の救急外来では落ち着いてルート確保を行うことができました。マスク換気,挿管もうまくいかずに先生方や看護師の方にご迷惑をおかけしてばかりでしたが、何度もチャンスを頂いて御指導していただきありがたかったです。それ以外も、AラインやC Vなども経験でき、昇圧剤や麻薬の知識など一つ一つを論理立てて理解しやすく教えていただくことができ、この1ヶ月でまだまだ未熟ながらも大きく成長することができたと感じています。

4、5月に回った脳神経内科はすごく魅力的な研修でした。大学などであれば上の先生や他の病院である程度精査されてから病棟で見るような患者が直接入院してくるので、原因精査の内容や治療までの一連の流れを直に見ることができました。疾患の種類も豊富で、パーキンソン病、重症筋無力症、筋炎、ADEMなどの有名な疾患も見つつ、脳梗塞も体験でき、救急で見るような肺炎や腎盂腎炎、DIC、低K血症も見ることができました。また、原因がよく分からない疾患を血液検査、髄液検査、脳波、筋電図、筋生検、C T・M R Iなどで同定していく過程を見ることができたのも魅力的でした。腰椎穿刺も慣れてきたなと思えるだけ体験ができ、筋生検も何度もさせていただきました。先生方もとても優しく、筋電図や脳波の読み方から抗菌薬やステロイドの使い方、脳梗塞の治療法まで様々なことを教えていただけました。脳神経内科でこれほど疾患にバランスが良く、初期から高度な治療まで体験でき、先生方にも恵まれている病院は他にないのではないかと思います。

鹿児島市医師会病院の皆様には大変お世話になりました。麻酔科・脳神経内科の先生方はもちろんのこと、他科の先生方や医療スタッフの方、事務の方々にも大変お世話になりました。私は進路をまだ決めていないのですが、残りの研修生活やその後の医師としての生活にこの医師会病院での経験を生かしていこうと思います。今後お世話になる機会もあると思いますが、その時までに成長した姿を見せられるよう、頑張っていきたいと思います。3ヶ月間、本当にありがとうございました。

鹿児島大学病院 研修医2年目 T・S

感想(1)!

鹿児島大学病院2年目研修医が「鹿児島大学桜島プログラム」として、

当院で令和2年3月~令和2年5月まで研修を行いました。

今回は、研修を終えた研修医から感想をいただいたので掲載します。

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3月からの3ヶ月間、鹿児島市医師会病院にて研修させていただきました。2ヶ月循環器内科、1ヶ月麻酔科というスケジュールでしたが、まだまだ勉強したりない、もっといろいろな経験がしたいと思えるような環境でした。

循環器内科では、心臓カテーテル検査、トレッドミル検査、負荷心筋シンチ検査、心エコーなどの検査だけでなく、心不全や虚血性心疾患、不整脈の患者さんの病棟管理なども学ぶことができました。なかでも、PCIによって詰まった血管や狭窄している血管が劇的に改善され、患者さんの自覚症状も改善する様子がとても爽快で感動的でした。もともと循環器には興味がありましたが、循環器診療の幅広さ・奥深さを知って、一生の仕事にしてもいいかもしれないと思うほど興味が深まりました。

麻酔科ではマスク換気、気管挿管、末梢・Aライン確保、麻酔管理など手技を中心に多くのことを学ぶことができました。なかなか手技がうまくいかずに先生方やスタッフの皆さんを苛つかせてしまったかもしませんが、懲りずに温かいご指導をありがとうございました。まだ手技に自信はありませんが(特に挿管)、先生方に教わったポイントを深く頭に刻み込んで、またどんどん経験を積んでいきたいと思います。

内科をまわれば内科が楽しく、外科をまわれば外科が楽しく、そういうこともあってまだ進路は決めきれていないですが、どの診療科に進むにしても、この3ヶ月で経験したことは私の医師人生においてかけがえのない財産となりました。

短い期間でしたが、ご指導いただいた先生方、医療スタッフの方々、関わって下さった全ての皆様に感謝致します。これからも立派な医師となれるように精進してまいります。

鹿児島大学病院 研修医2年目 H・N