先輩研修医に直撃インタビュー バックナンバー
初期研修医 H28年度1年目
小德羅漢 先生
— 小德先生は関東出身ということですが、なぜ鹿児島市医師会病院を研修先に選んだのですか。
- 確かに私は、茨城県出身で東京の大学を卒業した、鹿児島には縁もゆかりもない人間なのですが、研修先は地方が希望でした。都内だと研修医が100人を超える病院もあり、それでは十分に学べないと思ったからです。病院見学も鹿児島以外に石巻や鳥取などにも行きました。 その中でこの病院を選んだ理由は、ずばりDr.コトーになりたかったから!研修先のプログラムの中に、Dr.コトーのモデルとなった先生がいらっしゃる甑島で、地域医療を学べるものがあると知り、迷わず決めました。 実は私の父も、茨城の田舎で町医者として、それこそコトー先生のように自転車をこいで患者さんを診ていました。そんな父の姿も、きっと自分に影響を与えているのだと思います。
— 実際に研修に入ってみての感想はいかがですか。
- まだ2ヶ月しか経っていませんが、本当に手技重視だと感じました。正直、「研修医なのにここまでやらせてくれるんだ!」と感動しています。都内の病院へ研修に行った大学の同期たちは、雑務に追われなかなか患者さんと接する時間がないと聞いています。ここでは自分で患者さんに合った治療や検査ができるんです。もちろん、上の先生から許可を得てから行うので、安心して治療をすることができます。「医師として生きている」と心から思えますし、座学中心だった学生時代に感じていたフラストレーションが一気に消えましたね。 また、研修医になったその月に熊本地震がありました。通常、研修医は派遣されないようですが、私は希望し、JMATとして被災地に入りました。避難所で血圧を測ったり、被災者の方のお話を聞いたりと、医師としてまたひとつ経験を重ねることができました。
— 病院の雰囲気や働きやすさはどうですか。
- この病院の良いところの一つに、医師や看護師、そして薬剤師や栄養士、さらに事務の方まで連携が非常にとりやすく、いつでも相談できる環境であるというのが挙げられます。でも単にやさしいだけでなく、やりたいことをどんどんさせてくれる、本当にバランスのとれた病院だと思います。 また、医師としても人としても尊敬できる方が多いです。実は、ここの病院に決めた理由として、Dr.コトーの他にもうひとつあります。それは、大迫診療部長からの一通のメールでした。見学に来た際、大迫先生自ら鹿児島市内の観光案内をしてくださいました。そして東京に戻った私に、『一生の中で一度くらい、九州に住んでみるのも面白いかもよ』というメールをくださり、確かに一生関東だけに住むのもつまらないなと、思いきって決めました。
— 最後に医学部生へメッセージをお願いします。
- 鹿児島市医師会病院は、自分のなりたい医師像に近づける病院です。私は生まれも大学も関東でしたが、この病院を選んで本当によかったと思っています。しかも病院だけでなく、鹿児島という土地もとても魅力的です。ごはんは美味しいし、市内にも温泉がいっぱいあります。県外の学生にとっては、鹿児島での2年間の研修は、一生の中でかけがえのない経験になると思います。ぜひ旅行がてら鹿児島市医師会病院に見学に来てみてはいかがでしょうか。一緒に美味しいお酒とごはんを食べましょう!