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>高気圧酸素治療室
高気圧酸素治療部
鹿児島市医師会病院での高気圧酸素治療は、多人数で治療できる第2種装置を用いて治療を行っています。重症の減圧症(潜水病)における再圧治療では、最大5.9気圧まで加圧する治療が実施できます。
【高気圧酸素治療とは】
装置内を空気でゆっくりと加圧し、大気圧よりも高い圧力(水深10mの圧力)に置きます。その状態でマスクから純酸素を吸入することにより、体のすみずみまで酸素を行きわたらせ、各疾患の低酸素症状や病態を改善する治療法です。
当院は高気圧酸素治療安全協会に加入しており、安全性、快適性においては特に考慮されています。
【減圧症の治療】
スキューバーダイビングや潜水作業を行うと減圧症(潜水病またはベンズなどと呼ばれます)になる恐れがあります。「浅い深度の潜水では減圧症にならない」と勘違いされている方がおられますが、それは大変危険です。水深6〜8mのダイビングでも減圧症は起こり得るのです。重症例では浮上直後に発症する事が多いのですが、軽症例では遅れて発症する傾向があります。ダイビング後、時間を空けずに飛行機を利用すると発症の危険性が高まります。
痛みだけの減圧症発症は、時間を要することがわかっています。
減圧症は自然治癒することはないと考えて下さい。減圧症は早期治療が重要で、そのままの状態を放置すればするほど治療が困難になります。
運動障害、意識障害などはもちろん、以下の様な症状でも減圧症が疑われます。
・皮膚の発赤
・手足の関節痛や痺れ
・むくみ
・胸痛
・咳
・息切れ
・意識障害
・痙攀
・片麻痺など
*当面の間、減圧症(潜水病)、一酸化炭素(CO)中毒など救急患者の受け入れを休止いたします。
【高気圧酸素治療装置】
1.当院の装置は第2種(多人数用)装置であり、治療室内の酸素濃度は23%以下、湿度は50%以上にしてあり火災の危険はほとんどありません。
2.患者さまを3名同時に治療することができます。治療中は酸素マスクをしてゆったりと車椅子に座り、治療室内に流れるラジオを聞きながら新聞、週刊誌などの本を見たり、あるいは寝たりして治療を受けられます。
3.治療圧力は、通常2気圧で1時間です。実際の治療時間は加圧に15分、治療1時間、減圧に15分かかりますので、合計1時間30分の所要時間です。
4.治療室専用のモニターカメラが設置してあり、医師、臨床工学技士、看護師が患者さまの状態を常時観察しております。
5.患者さまの不測の事態に対応できるよう、治療室の中には電話、インターホンが設置されていて、患者さまと外の監視室の看護師などと、直接会話が出来ます。
6.安全管理においては治療圧力や酸素、炭酸ガス濃度及び温度、湿度など許容範囲外での警報装置が設置してあります。また火災時の治療部屋内においても消火設備が設置してあります(もちろん、当院では今まで火災などの事故は発生していません)
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【高気圧酸素治療時の注意点】
1.安全を確保する為にカイロ、ライター、たばこなど持ち込めませんので、治療前には必ず看護師、臨床工学技士による、患者さまの持ち物や体調などの確認を行います。
2.患者さまは治療開始直後から15分間は耳抜きが必要です。耳抜きの要領は治療前に説明いたしますが、もし耳抜きができない患者さまは鼓膜切開などの処置をしてから治療が行えます。
3.治療前に当院で用意した治療衣(木綿製)に着替えていただきます。
【救急的適応】
・急性一酸化炭素中毒その他のガス中毒
・ガス壊疽、壊死性筋膜炎又は壊疸性筋膜炎
・空気塞栓又は減圧症
・急性末梢血管障害
重症の熱傷又は凍傷
広汎挫傷又は中等度以上の血管断裂を伴う末梢血管障害
コンパートメント症候群又は圧挫創症候群
・ショック
・急性心筋梗塞その他の急性冠不全
・脳塞栓、重症頭部外傷若しくは開頭術後の意識障害又は脳浮腫
・重症の低酸素性脳機能障害
・腸閉塞
・網膜動脈閉塞症
・突発性難聴
・重症の急性脊髄障害
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【非救急的適応】
・放射線又は抗癌剤治療と併用される悪性腫瘍
・難治性潰瘍を伴う末梢循環障害
・皮膚移植
・スモン
・脳血管障害、重症頭部外傷又は開頭術後の運動麻痺
・一酸化炭素中毒後遺症
・脊髄神経疾患
・骨髄炎又は放射線壊死
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