=== 年頭のあいさつ ===

年 頭 の ご 挨 拶
公益社団法人
鹿児島市薬剤師会 会長

     谷 口 欣 平
 新年,あけましておめでとうございます。
 鹿児島市医師会の先生方には,希望に満ちた新年を迎えられたこととお慶び申し上げますと共に,私ども薬剤師会の会員が各面にわたりお世話をいただき,心からお礼と感謝を申し上げます。
 昨年を振り返ってみますと,7月には,台風3号と活発な梅雨前線による九州北部豪雨で土砂崩れ,河川氾濫,大量の流木が押し寄せ,多くの尊い人命が失われ被害総額も2千億円超と甚大な被害をもたらしました。また,同月の迷走台風5号は,太平洋上を迷走した末に上陸しましたが,その期間は19日間と統計史上最長となり,10月の台風21号は,超大型にまで強風域を広げた状態で上陸し,鹿児島市は難を免れましたが,まさに自然の驚異には戦くばかりで一刻も早い復旧を願っております。
 国会の動向も,森友学園問題,加計学園騒動に端を発した国会審議,衆議院解散・総選挙,第4次安倍内閣の発足等と目まぐるしい1年でした。
 スポーツ界ではフィギュアスケート女子の浅田真央,元世界1位のプロゴルファー宮里藍がともに引退し一抹の寂しさがありましたが,陸上男子100mで桐生祥秀選手が9.98秒,1998年以来更新されていなかった10秒の壁を突破。14歳の中学プロ棋士,藤井聡太四段も歴代単独1位となる公式29連勝を達成。未来を託して,より頑張れとエールを送りたいものです。
 さて,今年に入り大変,気掛かりなのが,6年に一度の診療報酬と介護報酬の同時改定です。少子・高齢社会にあって健康寿命は大きな課題であり,どこに住んでいても適切な医療・介護を安心して受けられる「地域包括ケア」の構築に向けて,多職種連携による取り組みの強化,質の高い在宅医療の確保,かかりつけ医,かかりつけ薬剤師・薬局の育成等が改定の視点とされているようです。
 いずれにしましても,医科,歯科,調剤が不公平な改定とならないよう今後の動きを注意深く見守ってまいります。
 ところで,今年は戌年です。戌は元々,草木が枯れる状態という意味がありますが,枯れずに成長するためには,過去の失敗にクヨクヨせず,成功にも囚われず前向きに,新しい目標に向かって努力してまいりたいと考えております。
 今年の調剤改定には,不安と期待が交錯いたしますが,今後とも市医師会の先生方のご指導のもと,緊密な連携をとって引き続き,より良い医療の提供に取り組んでまいりたいと考えております。本年も,先生方のますますのご健勝,ご活躍をご祈念申し上げて私の挨拶とさせていただきます。




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